「えっ、ホームページ作るのに100万円ですか...?」

電話の向こうから聞こえてきた見積もり金額に、私は思わず言葉を失いました。小さなエステサロンを経営している私にとって、この金額は年間の広告費予算を軽く超えていました。

3社から見積もりを取ったのですが、どこも似たような金額。最も安い会社でも初期費用80万円、月額管理費2万円という提示でした。「ちょっとしたホームページなのに、なぜこんなに高いの?」

その夜、悶々としながらネットで調べているうちに、ある記事が目に留まりました。「自分でホームページを作って月300円で運営している」という個人事業主のブログ。正直、半信半疑でした。

プロに頼むと高額になる理由を知って愕然

Web制作会社の友人に相談したところ、衝撃的な事実を知りました。

「実はね、制作費の内訳って、デザイナーの人件費が30%、プログラマーの人件費が40%、営業や管理費が20%、利益が10%くらいなんだよ。実際の制作時間は20〜30時間程度だけど、それを時給換算すると...」

計算してみると、時給3万円以上。確かにプロの技術には価値があるけれど、私のような小規模事業者には手が届かない金額でした。

ノーコードツールという選択肢

そんな時、ノーコードツールという言葉を初めて聞きました。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップでホームページが作れるサービスのことです。

最初は「素人が作ったものなんて、見た目も機能もショボいんじゃない?」と疑っていました。でも、実際にいくつかのサービスを試してみると、想像以上にクオリティの高いものが作れることがわかりました。

代表的なノーコードツールを比較してみた

私が実際に試した3つのサービスを比較してみました:

サービス名 月額料金 操作性 テンプレート数 日本語サポート SEO対策
PageStock 300円〜 ◎(超簡単) ○(業種別対応) ◎(完全対応) ◎(充実)
Wix 500円〜 ○(やや複雑) ◎(800以上) △(一部のみ) ○(基本的)
Jimdo 990円〜 ○(普通) ○(40程度) ○(対応) ○(基本的)

PageStockを選んだ決定的な理由

正直に言うと、最初はWixを使うつもりでした。世界的に有名だし、テンプレートも豊富。でも、実際に使ってみると「英語ベースの操作画面」に戸惑いました。

日本語化はされているものの、細かい設定画面では英語が出てきたり、ヘルプページも機械翻訳のような不自然な日本語で書かれていて、理解するのに時間がかかりました。

一方、PageStockは完全に日本人向けに作られていることがすぐにわかりました。インターフェースはもちろん、用意されているテンプレートも「エステサロン」「料理教室」「パーソナルジム」など、日本の業種に特化したものばかり。

実際に使ってみた感想(良い点)

1. スマホだけで完結できる手軽さ
パソコンを開く時間がない日でも、移動中の電車の中でちょこちょこ編集できました。レスポンシブ対応も自動でやってくれるので、PC版とスマホ版を別々に作る必要がありません。

2. 写真編集機能が意外と充実
ぼかし、明度調整、セピア加工など、インスタグラムのような加工が簡単にできます。わざわざ別のアプリで加工する必要がないのは便利でした。

3. SEO対策が初心者でもできる
「SEOって何?」という状態だった私でも、ガイドに従って設定するだけで基本的な対策ができました。実際、3ヶ月後には「地域名+エステ」で検索結果の1ページ目に表示されるようになりました。

正直、ここはイマイチだった点

良いことばかり書いても信憑性がないので、実際に困った点も正直に書きます:

1. デザインの自由度は限定的
パーツの組み合わせで作るシステムなので、「ここをもう少し右に」「この余白をもっと狭く」といった細かい調整ができません。デザインにこだわりがある人には物足りないかも。

2. 高度な機能は実装できない
予約システムや会員ログイン機能など、複雑な機能は外部サービスとの連携が必要です。私はGoogleフォームで代用していますが、一体感に欠ける感じはあります。

3. テンプレートが日本的すぎる?
海外向けのビジネスや、スタイリッシュなIT系の会社には向かないかもしれません。良くも悪くも「日本の中小企業向け」という印象です。

実際の制作過程を詳しく解説

私がエステサロンのホームページを作った時の流れを、時系列で振り返ってみます。

Day 1:アカウント作成とテンプレート選び(30分)

メールアドレスを登録して、すぐに作成開始。エステサロン向けのテンプレートが3種類あったので、一番シンプルなものを選びました。この時点で、もうそれっぽいサイトができていて驚きました。

Day 2-3:写真と文章の差し替え(合計3時間)

スマホに保存していた店内写真を使って、テンプレートの画像を差し替え。文章も、既存のパンフレットから転用しました。

ここで苦労したのが、写真のクオリティ。プロが撮影したような美しい写真がテンプレートに使われているので、自分のスマホ写真がどうしても見劣りしてしまいました。

結局、晴れた日に改めて撮影し直しました。PageStockの編集機能で明るさを調整したら、なんとか見られるレベルに。

Day 4-5:メニューページとアクセス情報(2時間)

料金表は、エクセルで作っていたものをコピペしただけで、自動的にきれいな表に変換されました。Googleマップの埋め込みも、住所を入力するだけで完了。

追従ボタンに電話番号を設定したところ、公開初日から問い合わせが3件も入りました。スマホでサイトを見た人が、そのままワンタップで電話できるのは大きいですね。

Day 6-7:最終調整と公開(1時間)

SEO設定で、メタディスクリプションやキーワードを設定。ここは正直よくわからなかったので、サポートに聞きながら進めました。サポートの返信が早くて丁寧だったのは好印象でした。

3ヶ月使ってみた結果と費用対効果

ホームページを公開してから3ヶ月が経過しました。正直な結果を数字で共有します:

  • 月間アクセス数:約800〜1,200PV
  • 検索経由の流入:全体の約60%
  • ホームページ経由の新規問い合わせ:月平均8件
  • 実際の来店につながった数:月平均3〜4件

新規顧客の客単価が平均15,000円なので、月間で45,000〜60,000円の売上増につながっています。

費用は月額300円(年間プランで契約)なので、費用対効果は抜群。もし100万円で制作していたら、回収に2年以上かかっていた計算になります。

予想外だったメリット

1. 更新の心理的ハードルが低い
自分で作ったからこそ、「ちょっと文章を変えよう」「新しいメニューを追加しよう」という更新が気軽にできます。制作会社に依頼していたら、都度見積もりを取って...という手間を考えると、多分放置していたと思います。

2. お客様との会話のきっかけに
「ホームページ、自分で作ったんですよ」と話すと、意外と食いつきが良くて。同じように個人事業をしている方から、作り方を教えてほしいと言われることも増えました。

3. デジタルスキルへの自信
50歳を過ぎて「私にはITは無理」と思っていましたが、できてしまえば大したことないんだな、と。今では、InstagramやLINE公式アカウントの運用も始めました。

PageStockが向いている人・向いていない人

3ヶ月使ってみて、このサービスが合う人・合わない人がはっきり分かってきました。

向いている人

  • 個人事業主や小規模事業者
  • とにかく早く・安くホームページが必要な人
  • 定期的に情報を更新したい人
  • パソコンが苦手でスマホ中心の人
  • 日本国内向けのビジネスをしている人

向いていない人

  • 独自性の高いデザインを求める人
  • ECサイトなど複雑な機能が必要な人
  • 月間1万PV以上のアクセスがある人(上位プランが必要)
  • 海外向けのビジネスをしている人
  • IT系やクリエイティブ系の業種

他社サービスとの詳細比較

PageStock以外のサービスも実際に試用期間中に使ってみました。それぞれの特徴を詳しく比較します。

Wix vs PageStock

Wixの良い点:

  • デザインの自由度が圧倒的に高い
  • アプリマーケットで機能拡張が可能
  • 世界中のユーザーがいるので情報が豊富

Wixの気になる点:

  • 選択肢が多すぎて迷う(テンプレート800以上)
  • 動作が重く、編集中にフリーズすることがある
  • 日本語フォントの選択肢が少ない

結論:デザインにこだわりたい人はWix、簡単さを求める人はPageStock

Jimdo vs PageStock

Jimdoの良い点:

  • AIビルダーで質問に答えるだけでサイト作成
  • ドイツ製で、堅実な作り
  • スマホアプリが使いやすい

Jimdoの気になる点:

  • 月額990円〜と少し高め
  • テンプレートが少ない(40種類程度)
  • カスタマイズ性が低い

結論:AIに任せたい人はJimdo、自分で作り込みたい人はPageStock

実際に起きたトラブルと解決方法

順調に見えた運用ですが、いくつかトラブルもありました。同じような問題に直面する人のために、解決方法も含めて共有します。

トラブル1:スマホで見ると文字が小さすぎる

PCで編集していて気づかなかったのですが、実際にスマホで確認すると文字が読みづらいことが判明。PageStockのプレビュー機能で、スマホ表示を確認しながら編集する習慣をつけました。

トラブル2:画像の読み込みが遅い

高画質の写真をそのままアップロードしていたら、ページの表示速度が遅くなってしまいました。サポートに相談したところ、画像は横幅1,200px程度に圧縮してからアップロードするよう教えてもらい、改善しました。

トラブル3:お問い合わせフォームにスパムが大量に

Googleフォームを埋め込んでいたのですが、海外からの意味不明なメッセージが大量に。reCAPTCHAを設定することで解決しました。PageStock自体の問題ではありませんが、外部サービス連携時は要注意です。

PageStockのサポート体制について

正直、月額300円のサービスにサポートは期待していませんでした。でも、実際は想像以上に手厚いサポートでした。

メールでの問い合わせには、平日なら当日〜翌日には返信が来ます。技術的な質問だけでなく、「どんな構成にしたらいいか」「SEO対策のコツは?」といった相談にも丁寧に答えてくれました。

特に印象的だったのは、「お客様のビジネスの成功が、私たちの成功です」というサポート担当者の言葉。単なるツール提供ではなく、パートナーとして考えてくれているんだな、と感じました。

1年後の目標と今後の活用方法

PageStockでホームページを作って、デジタルマーケティングの重要性を実感しました。今後は以下のような展開を考えています:

  • ブログ機能を使って、美容情報を定期的に発信
  • お客様の声ページを充実させる
  • 季節ごとのキャンペーンページを作成
  • スタッフ紹介ページで、お店の雰囲気を伝える

月額300円という低コストだからこそ、失敗を恐れずにいろいろ試せるのが大きなメリットだと思います。

まとめ:完璧じゃないけど、それでいい

PageStockで作ったホームページは、正直プロが作ったものには及びません。でも、「今すぐ必要」「予算がない」「自分で更新したい」という私のニーズには完璧に応えてくれました。

100万円の見積もりを前に途方に暮れていた3ヶ月前の自分に伝えたい。「大丈夫、月300円で十分なホームページが作れるよ」と。

もちろん、大企業や複雑なシステムが必要な場合は、プロに頼むべきです。でも、私のような個人事業主や小規模事業者なら、まずはPageStockのようなノーコードツールから始めてみる価値は十分にあると思います。

ビジネスを始めたばかりで資金に余裕がない、でもホームページは必要...そんな悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。

最後に、私がPageStockを使って学んだ最も大切なことは、「完璧を求めすぎず、まずは始めることの大切さ」でした。不完全でも、ないよりはある方が100倍マシ。そして、始めてしまえば、意外となんとかなるものです。

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