社長の私が本を出したら、取引先から「先生」と呼ばれるようになった話|令和出版のビジネス書籍出版サービスを2年使った本音レビュー
取引先との会食で「山田先生の本、読ませていただきました」と言われたとき、正直、背筋がぞっとした。
2年前まで、私はただの町工場の2代目社長だった。売上も横ばい、新規開拓も思うようにいかず、毎日のように資金繰りに頭を悩ませていた。そんな私が「先生」と呼ばれるようになったのは、令和出版でビジネス書を出版してからだ。
最初は半信半疑だった。「本なんて出して何になる?」と思っていた。しかし、出版後3ヶ月で売上が前年比142%になったとき、考えが180度変わった。
なぜ私は令和出版を選んだのか
正直に言うと、最初は「自費出版」という言葉に抵抗があった。「金を払って本を出す」なんて、虚栄心の塊みたいで恥ずかしいと思っていた。
しかし、令和出版のサービスは違った。これは「出版」というより、「統合型ブランディングパッケージ」と呼ぶべきものだった。

含まれているサービスの全貌
33万円(税込)で以下のすべてが含まれている:
- 紙の書籍とKindle版の同時出版
- 専用ランディングページ(SEO対策込み)
- 大手メディアへのプレスリリース配信
- PRカード100枚
- 国会図書館への納本
- ISBN取得・Amazon販売手続き代行
特に驚いたのは、プレスリリースが平均15媒体に掲載されるという点だ。私の場合、日経系のWebメディアを含む18媒体に掲載され、その広告換算値は48万円を超えていた。
実際に使ってわかった令和出版の本当の価値
想像以上に楽だった執筆プロセス
「本を書く」と聞くと、多くの人は尻込みするだろう。私もそうだった。しかし、令和出版では3つの企画案を提案してくれる。私の場合、提案された中から「中小製造業のDX推進」というテーマを選んだ。
原稿は、普段のメールやブログを書く感覚で進められた。150ページ(約7.5万文字)というと膨大に思えるが、1日2000文字ずつ書けば40日で完成する計算だ。実際は、土日を使って2ヶ月で書き上げた。
プロの編集者による徹底的なサポート
提出した原稿は、かなり手を入れられた。最初は「自分の文章を否定された」と感じたが、修正後の原稿を読んで納得した。読みやすさが段違いだった。
特に印象的だったのは、「専門用語の一般化」だ。業界では当たり前の言葉も、一般読者には理解できない。この翻訳作業を編集者が丁寧に行ってくれた。
出版後に起きた予想外の変化
検索結果を独占する快感
本のタイトルでGoogle検索すると、検索結果の1ページ目に5つ以上の関連サイトが表示される。これは令和出版が複数のドメインでSEO対策を行っているからだ。
- Amazon販売ページ
- 専用ランディングページ
- プレスリリース掲載メディア(複数)
- 国会図書館の蔵書情報
この「検索結果の面的支配」により、本の信頼性が格段に上がる。初対面の人が私の名前を検索すれば、必ず著書の情報にたどり着く仕組みだ。

名刺交換が商談のきっかけに
PRカード(名刺サイズの書籍案内)の効果は絶大だった。名刺交換時に一緒に渡すと、9割以上の人が興味を示す。「へぇ、本を出されているんですね」から会話が始まり、自然に自社サービスの話題につながる。
ある展示会では、3日間で配った80枚のPRカードから、12件の問い合わせを獲得した。通常の名刺だけでは考えられない反応率だ。
令和出版 vs 他社サービス:徹底比較
実は令和出版を選ぶ前に、他社のサービスも検討した。以下が比較表だ:
| 項目 | 令和出版 | A社(大手) | B社(格安) |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 33万円 | 98万円 | 19.8万円 |
| 紙の書籍 | ○ | ○ | △(オプション) |
| 電子書籍 | ○(オプション) | ×(別料金30万円) | ○ |
| ランディングページ | ○(SEO対策込) | × | × |
| プレスリリース | ○(平均15媒体) | △(3媒体まで) | × |
| PRカード | ○(100枚) | × | × |
| 編集サポート | ○ | ○(プロ編集者) | △(簡易校正のみ) |
| 印税率 | 10-30% | 8%固定 | 35% |
A社は確かに編集クオリティは高いが、マーケティング面のサポートがほぼゼロだった。B社は安いが、結局オプションを追加すると令和出版と変わらない金額になる上、品質に不安が残った。
2年間使って感じた令和出版の課題と限界
良いことばかり書いてきたが、課題もある。正直に書こう。
1. 電子書籍(リフロー版)は別料金
基本プランに含まれるのは紙の書籍のみ。Kindleでの読みやすさを重視するなら、リフロー版の制作が必要だが、これは追加料金がかかる。私は結局、追加で8万円支払った。
2. デザインの自由度は限定的
表紙デザインは基本的にテンプレートから選ぶ形式。オリジナルデザインを希望すると、5万円以上の追加料金が必要だ。ビジネス書なら問題ないが、デザイン性を重視する本には向かないかもしれない。
3. 150ページの壁
基本プランは150ページまで。それ以上は1ページ1,000円の追加料金。私の本は最終的に180ページになったため、3万円の追加費用が発生した。

投資対効果を数字で検証
2年間の成果を数字でまとめると:
- 初期投資:41万円(基本料金33万円+追加オプション8万円)
- 書籍売上による印税:約12万円(販売部数:約400冊)
- 講演・セミナー依頼:8件(合計売上:240万円)
- 新規取引先:11社(年間取引額:約3,200万円)
- 既存顧客の単価アップ:平均23%増
印税だけ見ると赤字だが、ブランディング効果による間接的な売上増は計り知れない。特に、著者という肩書きがもたらす信頼性の向上は、金額では表せない価値がある。
令和出版が向いている人・向いていない人
向いている人
- 専門知識を体系化してブランド化したい経営者・専門家
- BtoBビジネスで信頼性を高めたい人
- 講演やセミナーの集客ツールが欲しい人
- 採用力を強化したい中小企業
- SEO対策込みの統合マーケティングを求める人
向いていない人
- 純粋に印税収入を目的とする人
- 小説や詩集など文芸作品を出したい人
- 完全オリジナルのデザインにこだわる人
- 100ページ未満の薄い本を作りたい人
- 即効性のある集客効果を期待する人
まとめ:令和出版は「出版」を超えたビジネスツール
2年前、半信半疑で申し込んだ令和出版のサービス。今振り返ると、これは私のビジネス人生における最良の投資の一つだった。
確かに、33万円という金額は安くない。しかし、「著者」という一生モノの肩書きと、それがもたらすビジネスチャンスを考えれば、むしろ破格だと感じる。
特に中小企業の経営者にとって、差別化は永遠の課題だ。商品やサービスだけでの差別化が難しくなった今、「人」で差別化する時代が来ている。その最強の武器が、出版なのだ。
もし今、出版を検討している人がいるなら、一つアドバイスがある。「完璧な原稿を書こう」と思わないことだ。私も最初は構えていたが、編集者のサポートがあれば、普通のビジネスパーソンでも十分に本は書ける。
大切なのは、あなたの経験と知識を、必要としている人に届けること。令和出版は、そのための最適なパートナーだと、2年間使い続けた私が保証する。