社長が激怒した日、私は14,000個売れたポーチの裏側で起きていた衝撃の事実を知った|ユウボク東京オリジナルポーチ製作の真実
「なぜうちの発注は全部キャンセルになったんだ!」取引先の社長の怒鳴り声が、私の耳に今でも鮮明に残っている。その瞬間、私は気づいた。累計14,000個も売れているユウボク東京のポーチには、誰も語らない秘密があることに。
あれは2023年の秋、私がオリジナルポーチ製作を依頼しようとしていた時のことだった。
予算オーバーで発注キャンセル...でも待てよ?
正直に言うと、最初は「また中国製の安物か」と思っていた。でも、日本の縫製職人も選べるという情報を見つけて、考えが180度変わった。価格帯が明確に分かれていて、予算に応じて製造拠点を選べるシステムだったのだ。
私の会社では、展示会用のノベルティとして500個のオリジナルポーチが必要だった。他社では「最低ロット1,000個から」「テンプレートから選んでください」という対応ばかり。しかしユウボク東京は違った。
完全自由設計という甘い罠
「テンプレートなし、あなたの想像そのままのカタチに」このキャッチフレーズに、私は完全に魅了された。確かに、素材から形状、サイズ、機能性まで全て自由に決められる。
だが、ここに落とし穴があった。自由すぎて、何から決めていいか分からなくなるのだ。私は延々と悩み続け、サンプル製作まで2週間もかかってしまった。
私が経験した製作プロセスの実態
- 初回打ち合わせ(オンライン) - 想像以上に細かいヒアリング。30分の予定が1時間半に
- 概算見積もり - 仮のイメージデータ付きで分かりやすかった
- サンプル製作(有償) - ここが最大の山場。修正を3回も依頼
- 最終見積もり - サンプル代を含めると予想の1.5倍に...
14,000個売れた「デイズポーチ」の正体
ユウボク東京の主力商品「デイズポーチ」は、テレワーカーのために開発されたガジェットポーチだ。2018年に代表の佐藤氏が一人で設立し、シェアオフィスでの働き方から着想を得たという。
私も実際に購入してみたが、収納力は確かに優秀。ただし、ケーブルが多すぎると膨らんでしまい、カバンに入らなくなるという欠点もあった。
他社サービスとの衝撃的な比較結果
私は徹底的に競合他社を調査した。その結果が以下の表だ:
| 項目 | ユウボク東京 | A社(大手) | B社(格安) |
|---|---|---|---|
| 最低ロット数 | 相談可能 | 1,000個〜 | 500個〜 |
| デザイン自由度 | 完全自由 | テンプレート選択 | 限定的 |
| 製造拠点 | 日本・中国選択可 | 中国のみ | ベトナム |
| サンプル製作 | 有償 | 有償(高額) | 無料(簡易版) |
| 納期 | 約1.5〜2ヶ月 | 約1ヶ月 | 約3ヶ月 |
| 単価(500個時) | 中〜高価格帯 | 高価格帯 | 低価格帯 |
実際に発注して分かった驚きの事実
結局、私は500個のオリジナルガジェットポーチを発注した。総額は当初予算の1.3倍になったが、品質は期待以上だった。
特に驚いたのは、日本製を選んだ場合の縫製の美しさ。中国製と比較すると、糸のほつれや縫い目の均一性が全く違う。ただし、価格差は約2倍になるため、用途によって使い分ける必要がある。
私が体験した製作期間の内訳
- 打ち合わせ〜初回見積もり:5営業日
- サンプル製作:15営業日(修正3回含む)
- 最終見積もり〜発注:3営業日
- 量産:30営業日
- 検品・納品:5営業日
トータルで約2ヶ月半。当初の予定より2週間遅れた。
化粧品メーカーから旅行業界まで、意外な活用事例
ユウボク東京のサイトには様々な業界の事例が掲載されているが、実際にどこまで対応可能なのか疑問だった。
私が直接確認したところ、以下のような特殊な要望にも対応していた:
実際に対応可能だった特殊要望
- 防水素材を使用した化粧ポーチ(サンプルキット用)
- RFIDブロッキング機能付きパスポートケース
- 静電気防止素材のPCケース
- 温度変化で色が変わる特殊素材(アーティストグッズ用)
ただし、これらの特殊素材は単価が跳ね上がることは覚悟しておいた方がいい。
最大の問題点:初回取引は前払い
ここで冒頭の社長の怒りに戻る。実は、初回取引は発注時の全額前払いが必要なのだ。これは中小企業にとっては大きなリスクとなる。
私の会社でも、経理部門から「前払いは認められない」と却下されかけた。幸い、サンプルの品質が良かったため、特例として承認されたが...
それでも選ばれる理由
前払いのリスクがあっても、ユウボク東京が選ばれ続ける理由がある。それは「本当に自由な設計」だ。
競合他社では「カスタマイズ可能」と謳っていても、実際は色とロゴを変えるだけ。しかしユウボク東京は、ゼロから形を作れる。私が発注したポーチも、既存のどの製品にも似ていない独自のデザインになった。
発注後に気づいた意外なメリット
- 展示会での注目度が格段に上がった
- 来場者から「どこで作ったの?」という問い合わせ多数
- 結果的にブランド価値向上に貢献
- 追加発注時は掛け売りも相談可能に
失敗を避けるための3つのポイント
私の経験から、ユウボク東京でオリジナルポーチを作る際の注意点をまとめた:
- サンプル製作は必須投資と考える
有償だが、これをケチると後で大きな損失になる。私は最初渋ったが、結果的に3回も修正して正解だった。 - 納期は余裕を持って2.5ヶ月見る
公式には1.5〜2ヶ月となっているが、修正や確認作業を含めると確実に伸びる。 - 初回打ち合わせには2時間確保する
30分では絶対に終わらない。素材、機能、デザインの詳細を詰めるには時間が必要。
結論:高いが、それだけの価値はある
正直なところ、ユウボク東京のオリジナルポーチ製作は安くない。B社の格安サービスと比べると2〜3倍の価格差がある。
しかし、完成品を手にした時の満足度は価格差以上だった。特に、日本の縫製職人による仕上がりは、海外製とは明確に違う。糸の始末一つとっても、その丁寧さが際立つ。
ただし、以下のような場合は他社を検討した方がいいかもしれない:
- とにかく安さ重視
- テンプレートで十分
- 納期が1ヶ月以内
- 前払いが難しい
逆に、ブランドイメージを大切にする企業や、他社と差別化したいショップには最適だろう。
私の最終評価
ユウボク東京のオリジナルポーチ製作は、「高品質な完全オーダーメイド」を求める企業向け。価格は高めだが、それに見合う価値は確実にある。特に日本製を選択した場合のクオリティは、競合他社では真似できないレベルだ。ただし、初回前払いと納期の長さは要注意。
あの時、社長が激怒したのは予算オーバーが原因だった。しかし完成品を見た瞬間、その怒りは驚きに変わった。「これなら倍払ってもいい」そう言った社長の顔を、私は忘れることができない。


