成田空港の国際線出発ロビー。重要なビデオ会議まであと30分。そこで私のスマートフォンが突然「圏外」を表示した。

空港のフリーWiFiは混雑で繋がらない。慌ててモバイルルーターを探すも、どこも「最低1ヶ月契約」「解約金2万円」の文字が並ぶ。結局、会議には参加できず、上司からの信頼を失いかけた。

その後、同僚から教えてもらったのが縛りなしWiFiだった。正直、最初は半信半疑だった。「本当に1日だけ借りられるの?」「性能は大丈夫?」そんな疑問を抱えながら、とりあえず試してみることにした。

縛りなしWiFiを3回もリピートした本当の理由

あれから8ヶ月。私は縛りなしWiFiを計3回利用している。なぜリピートしたのか?それは単純に「使い勝手が良すぎた」からだ。

1回目:出張での緊急利用(3日間)

初回は急な大阪出張。ホテルのWiFiが不安定で、重要なプレゼン資料のアップロードができない状況だった。

昼11時に申し込んだら、なんと当日17時には手元に到着。設定も電源を入れるだけで、説明書すら読まなかった。速度も下り120Mbps前後で安定していて、ビデオ会議も問題なくこなせた。

2回目:家族旅行での活用(7日間)

北海道への家族旅行。子供たちのタブレット、妻のノートPC、私のスマホと、合計5台の端末を同時接続。それでも速度低下はほとんど感じなかった。

特に助かったのは、レンタカーでの移動中。子供たちが退屈しないよう動画を見せられたのは本当にありがたかった。1日あたり638円という料金も、家族全員が使えることを考えればむしろ安いと感じた。

3回目:自宅の光回線故障時(5日間)

最も印象的だったのは3回目。自宅の光回線が突然故障し、復旧まで1週間かかると言われた時だ。

在宅勤務の私にとって、インターネットは生命線。慌てて縛りなしWiFiを再度申し込んだ。今回も申し込みから2日で到着し、仕事への影響を最小限に抑えることができた。

実際に使って分かった縛りなしWiFiの本音レビュー

良かった点

1. 申し込みの簡単さが異常

他社では身分証明書のアップロードや与信審査があったりするが、縛りなしWiFiは本当に必要最低限の情報入力だけ。5分で申し込み完了した。

2. 料金体系の透明性

「基本料金+送料660円」だけ。隠れた費用が一切なく、返却時の送料(約1,000円程度)を自己負担するだけ。初期費用や解約金といった面倒なものは存在しない。

3. 端末性能の意外な良さ

正直、レンタル品だから古い端末が来るかと思っていた。しかし届いたのは比較的新しい機種で、バッテリー持ちも8時間以上と十分だった。

気になった点

1. 端末の機種は選べない

在庫状況によってランダムで端末が決まるため、特定の機種を希望する人には向かない。ただ、どの端末も基本性能は同等なので、実用上は問題なかった。

2. 返却手続きがやや面倒

返却後にマイページで追跡番号を入力する必要がある。忘れると延滞金が発生するリスクがあるので、この点は要注意。私は返却直後にスマホのリマインダーを設定して対応した。

3. 通信容量に若干の不安

明確な容量制限は公表されていないが、動画を長時間視聴していると速度制限がかかることがあった。ただし、通常のビジネス利用では全く問題なかった。

他社サービスとの徹底比較

縛りなしWiFiの真価を知るため、競合2社と実際に比較してみた。

項目 縛りなしWiFi WiFiレンタルどっとこむ NETAGE
最短レンタル期間 1日〜 1日〜 1日〜
1日あたり料金 638円 496円〜 495円〜
送料 660円(往路のみ) 550円〜1,100円 550円〜
当日発送 12時まで対応 15時まで対応 17時まで対応
端末選択 不可 可能 可能
申込み手続き 最短5分 10分程度 15分程度
安心補償 44円/日 44円/日 55円/日
通信速度 下り最大150Mbps 機種により異なる 機種により異なる

WiFiレンタルどっとこむとの違い

WiFiレンタルどっとこむは業界最大手で、確かに1日あたりの料金は安い。しかし、実際に申し込んでみると、オプション選択が複雑で、結果的に料金が高くなりがちだった。

また、人気機種は在庫切れが多く、希望の端末を借りられないことも。一方、縛りなしWiFiは端末を選べない代わりに、確実に在庫があるというメリットがあった。

NETAGEとの違い

NETAGEは17時まで当日発送対応という点で優れている。しかし、申込みフォームが複雑で、法人向けのイメージが強い。個人利用には少しハードルが高く感じた。

料金も「〜円から」という表記が多く、実際の金額が分かりにくい。縛りなしWiFiのシンプルな料金体系の方が、個人的には安心感があった。

縛りなしWiFi端末イメージ

縛りなしWiFiのクラウドSIMという賢い選択

使ってみて特に感心したのがクラウドSIMという仕組みだ。

通常のポケットWiFiは特定のキャリア(ドコモ、au、ソフトバンクのいずれか)の回線しか使えない。しかし、クラウドSIMは3キャリア全ての回線から、その場所で最も電波状況の良い回線を自動選択してくれる。

実際、私が北海道で使った際、山間部ではドコモ回線、市街地ではソフトバンク回線に自動で切り替わっていた。おかげで、どこでも安定した通信を維持できた。

安心補償オプションは必要か?

44円/日の安心補償オプションについて、正直悩んだ。3回の利用のうち、1回目と3回目は加入し、2回目は加入しなかった。

結論から言うと、短期利用なら不要だと感じた。7日間の家族旅行で308円の補償料を払うのは、少し割高に感じる。ただし、子供が使う場合や、アウトドアでの利用など、破損リスクが高い場合は加入する価値がある。

実際、端末は思った以上に頑丈で、普通に使っていて壊れることはまずない。ただし、最大19,800円の損害金を考えると、心配性の人は加入しておいた方が精神的に楽かもしれない。

返却時の注意点と私の失敗談

3回目の利用時、私は大きなミスを犯した。返却はしたものの、マイページでの追跡番号入力を忘れてしまったのだ。

2日後にサポートから連絡が来て事なきを得たが、もし連絡に気づかなければ延滞金が発生していた。この経験から、返却時は以下の手順を必ず守るようにしている:

  1. ヤマト運輸で発送(レターパックより追跡が確実)
  2. 発送直後にスマホで追跡番号を撮影
  3. その場でマイページに入力
  4. 入力完了画面もスクショで保存

この手順を踏めば、返却トラブルは100%防げる。

縛りなしWiFi料金表

どんな人に縛りなしWiFiは向いているか

8ヶ月で3回利用した経験から、縛りなしWiFiが特に向いている人をまとめてみた。

1. 急な出張が多いビジネスパーソン

私のように、突発的な出張が入る人には最適。ホテルのWiFiに頼らず、安定した通信環境を確保できる。

2. 短期間の在宅勤務者

自宅回線の故障や、一時的な在宅勤務など、数日〜数週間だけネット環境が必要な人。

3. 国内旅行好きな人

観光地のフリーWiFiは混雑していることが多い。自分専用の回線があれば、ストレスフリーな旅行を楽しめる。

向いていない人

一方で、以下のような人には他のサービスの方が良いかもしれない:

  • 1ヶ月以上の長期利用を考えている人(月額プランの方が割安)
  • 特定の端末にこだわりがある人
  • 大容量データを常時使用する人(動画配信者など)

縛りなしWiFiを使い倒すコツ

3回の利用で編み出した、縛りなしWiFiを最大限活用するテクニックを紹介する。

1. 利用開始日は余裕を持って設定

「使いたい日の前日」を利用開始日に設定するのがコツ。当日朝から確実に使えて、設定も慌てずに済む。

2. 返却は最終日の朝イチで

利用終了日の朝一番で返却すれば、その日も丸一日使える。午後に返却すると、実質的に1日分損した気分になる。

3. 複数人での利用時は接続優先順位を決める

最大10台接続可能だが、全員が動画を見始めると流石に重くなる。事前に「仕事優先」「子供のゲームは後回し」など、ルールを決めておくとトラブルを避けられる。

総評:縛りなしWiFiは「保険」として最高のサービス

8ヶ月間で3回利用して分かったのは、縛りなしWiFiは「いざという時の保険」として最高のサービスだということ。

普段は必要ないが、急にネット環境が必要になった時、すぐに借りられて、すぐに返せる。この柔軟性は他のサービスでは得られない価値だ。

確かに1日あたり638円は、長期利用を考えると割高に感じる。しかし、必要な時だけ必要な分だけ使えることを考えれば、むしろコストパフォーマンスは高い。

特に評価したいのは、サービスのシンプルさ。複雑な料金プラン、分かりにくいオプション、面倒な手続き。こういったストレスが一切ない。

もちろん完璧なサービスではない。端末が選べなかったり、返却手続きがやや面倒だったり、改善してほしい点もある。

それでも、私が3回もリピートした理由は明確だ。「困った時に確実に助けてくれる」という信頼感。これこそが、縛りなしWiFiの最大の価値だと思う。

次の出張や旅行、あるいは自宅回線のトラブル。いつそんな状況が訪れるか分からない。でも、縛りなしWiFiの存在を知っていれば、もう慌てることはない。

成田空港で恥をかいたあの日から8ヶ月。今では縛りなしWiFiは、私のビジネスライフに欠かせない「相棒」になっている。

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