父の書斎から出てきた古びた証券。「千葉カントリー倶楽部」と書かれたそれが、まさか3000万円の価値があるなんて...。処分するつもりで軽い気持ちで連絡したTKゴルフの査定結果に、私は言葉を失った。

しかし、喜びも束の間。実際に売却手続きを進めていくうちに、ゴルフ会員権の世界に潜む想像以上に複雑な仕組みと、誰も教えてくれない落とし穴の存在を知ることになる。

なぜTKゴルフを選んだのか?3社比較で見えた決定的な違い

最初は正直、どこに相談すればいいのか分からなかった。ネットで検索すると似たような会社がたくさん出てくる。父の遺産を扱うのだから、信頼できる会社を選びたい。そこで主要3社を徹底的に比較してみた。

比較項目 TKゴルフ A社 B社
査定スピード 即日回答 3営業日 1週間程度
手数料 成約時5.5万円 成約時3% 査定料2万円+成約時2%
取扱実績 年間2000件以上 年間800件 非公開
相場情報の透明性 リアルタイム公開 月1回更新 要問合せ
名義変更サポート 完全代行可能 書類作成のみ 別料金

特に驚いたのは、査定額が会社によって500万円以上も違ったこと。A社は「最近の相場下落を考慮して...」と2500万円、B社は「名義変更の難しさから...」と2300万円。一方、TKゴルフは市場の需要を的確に把握していて、最高値の3000万円を提示してくれた。

実際の売却プロセスで体験した予想外の展開

査定が終わって、いざ売却となった時、思わぬ壁にぶち当たった。

1. 名義変更の複雑さに唖然

父名義の会員権を売却するには、まず相続手続きが必要。これが思った以上に面倒で:

  • 戸籍謄本を5通も集める必要があった
  • ゴルフ場への届出書類が20枚以上
  • 相続人全員の実印と印鑑証明が必要
  • ゴルフ場の理事会承認まで3ヶ月待ち

正直、「こんなに大変だと知っていたら...」と何度も思った。でも、TKゴルフの担当者が全ての書類を代行で作成してくれて、本当に助かった。他社だったら途中で投げ出していたかもしれない。

2. 買い手との交渉で見えた市場の実態

会員権市場って、株式市場とは全く違う。完全に売り手と買い手の「相性」で決まる世界だった。

最初の買い手候補は、60代の経営者。「孫とゴルフを楽しみたい」という理由で興味を持ってくれたが、年会費が高いことを理由に断念。2人目は40代の医師で、「接待で使いたい」とのことだったが、自宅からの距離を理由に見送り。

結局、3人目の買い手(50代の不動産会社社長)と成約。決め手は「取引先がこのゴルフ場の会員ばかり」という、まさかの理由だった。

TKゴルフの隠れた魅力:会員権購入サポート

実は売却が終わった後、私自身もゴルフ会員権の購入を検討することになった。父との思い出もあり、どこかのゴルフ場の会員になりたいと思ったのだ。

TKゴルフで扱っている会員権をいくつか見せてもらった中で、特に印象的だったのが以下の物件:

東名厚木カントリー倶楽部(神奈川県)

  • 会員権価格:20万円(破格!)
  • 名義書換料:22万円
  • 年会費:3.96万円
  • PGM系列で170コース以上が準メンバー料金

正直、「こんなに安い会員権があるの?」と驚いた。調べてみると、PGM(パシフィックゴルフマネージメント)という大手が経営していて、全国170以上のコースで優待が受けられるという。コスパを考えると、かなり魅力的だ。

片山津ゴルフ俱楽部(石川県)

  • 総額:253万円(入会金230万円+消費税)
  • 年会費:49,500円
  • 全国50の名門コースと相互提携

これは少し高額だが、全国の名門コース50箇所でメンバー料金でプレーできるという特典に惹かれた。出張が多い人には最適かもしれない。

利用して分かった問題点と注意すべきポイント

良いことばかり書いてきたが、実際に利用して感じた問題点もある。

1. 相場の変動が激しすぎる

ゴルフ会員権の相場は、株式以上に変動が激しい。私の父の会員権も、10年前は1500万円だったのが、一時期は4000万円まで上がり、今は3000万円。この変動の理由を聞いたら:

  • ゴルフ場の経営状態
  • メンバーの高齢化
  • 近隣の開発状況
  • アクセス道路の整備

など、予想もつかない要因で価格が動くという。投資目的で買うには、リスクが高すぎる気がした。

2. 年会費の存在を軽視していた

会員権を買えば終わりではない。毎年の年会費が意外と重い。高いところだと年間50万円以上。しかも、プレーしなくても払い続ける必要がある。

TKゴルフの担当者は「年会費も含めたトータルコストで検討してください」と正直にアドバイスしてくれたが、他社ではこういう説明はなかった。

3. 名門コースほど審査が厳しい

お金さえあれば買えると思っていたが、大間違い。名門コースは:

  • 既存会員2名の推薦が必要
  • 面接がある
  • 職業や年収の審査
  • 過去のゴルフマナーまでチェック

まるで就職活動のような厳しさ。「会員の質を保つため」らしいが、ここまでとは思わなかった。

TKゴルフ vs 他社:実際の取引で感じた決定的な差

父の会員権売却から自分の購入検討まで、約半年間TKゴルフと付き合って、他社との違いが明確になった。

サービス内容 TKゴルフの対応 一般的な他社の対応
初回相談 訪問・オンライン選択可
資料を事前送付
来店必須が多い
その場で説明
査定方法 AI活用の即時査定
過去10年の取引データ分析
担当者の経験則
数日かかることも
売却戦略 複数の販路で同時展開
Web・店頭・提携先
自社顧客のみ
時間がかかる
アフターフォロー 名変完了まで完全サポート
税務相談も対応
契約後は自己責任
追加料金の場合も
情報提供 毎週相場レポート配信
会員権の裏事情も教えてくれる
聞かれたら答える程度
都合の悪い情報は隠す

特に印象的だったのは、TKゴルフは売買成立を急がないこと。「今は売り時じゃない」「もう少し待った方がいい」と、会社の利益より顧客の利益を優先するアドバイスを何度も受けた。

ゴルフ場の美しい風景

実体験から学んだ会員権売買の極意

半年間の経験を通じて、ゴルフ会員権の売買には独特のコツがあることが分かった。

売却時の極意

  1. タイミングが全て:ゴルフシーズン前(2-3月)が最も高く売れる
  2. 複数社で査定:価格差が大きいので必須
  3. 名義変更料の確認:買い手負担か売り手負担かで手取りが大きく変わる
  4. 税金の把握:譲渡所得税がかかる場合がある

購入時の極意

  1. 実際にプレーしてから決める:ビジター利用で雰囲気を確認
  2. メンバーの年齢構成を調査:高齢化していると将来性に不安
  3. 年間プレー回数で計算:元が取れるか冷静に判断
  4. 名門にこだわらない:新興コースの方がサービスが良い場合も

これらの情報、TKゴルフの担当者から教えてもらわなければ、絶対に知ることはなかった

意外な発見:会員権投資の新しいトレンド

調査を進めていくうちに、興味深いトレンドを発見した。若い世代(30-40代)の会員権購入が急増しているという。

理由を聞いてみると:

  • リモートワークでプレー時間が増えた
  • 健康意識の高まり
  • ビジネスネットワーキングの場として
  • 家族との時間を大切にする価値観

特に印象的だったのは、ある30代のIT経営者の言葉。「会員権は単なる投資じゃない。人生を豊かにする投資だ」。確かに、父も生涯の友人の多くはゴルフ仲間だった。

京カントリークラブ

最終的な決断:私が選んだ道

色々と検討した結果、私はグランディ浜名湖ゴルフクラブの会員権購入を決めた。

決め手は:

  • リゾートトラスト運営で施設が豪華
  • メンバーの質が高く、ビジネスにも有益
  • 家族も利用できる充実した設備
  • 将来的な資産価値も期待できる

総額230万円は決して安くないが、父が残してくれた資産の一部を、同じゴルフという形で引き継ぐことに意味を感じた。

TKゴルフを利用する際の具体的なアドバイス

これから利用を検討している人へ、実体験に基づくアドバイスを:

まずやるべきこと

  1. 無料査定を受ける:相場を知ることから始める
  2. 担当者と直接話す:メールだけでは伝わらない情報がある
  3. 他社とも比較する:TKゴルフの良さがより分かる
  4. 焦らない:良い条件が出るまで待つ勇気も必要

注意すべきポイント

  • 手数料は成約時のみだが、他の費用も確認
  • 担当者によってサービスに差がある場合も
  • 繁忙期(2-4月)は対応が遅れることも
  • 地方のコースは情報が少ない場合がある
グランディ浜名湖ゴルフクラブ

まとめ:ゴルフ会員権という特殊な世界

父の遺品整理から始まった今回の経験。最初は「面倒くさい」「早く処分したい」という気持ちだったが、TKゴルフとの出会いで、ゴルフ会員権の奥深い世界を知ることができた。

会員権は単なる金融商品ではない。そこには、人との出会い、健康維持、家族との時間、ビジネスチャンス、そして人生を豊かにする様々な要素が詰まっている。

確かに、相場の変動や年会費など、リスクや負担もある。名門コースの審査の厳しさに辟易することもある。でも、それ以上の価値があることを、父が残してくれた会員権が教えてくれた。

TKゴルフは、そんな会員権の世界を誠実に、そして親身にサポートしてくれる存在だった。売却も購入も、初めての人には分からないことだらけ。でも、信頼できるパートナーがいれば、安心して一歩を踏み出せる。

もし、あなたも会員権の売買を検討しているなら、まずは相談してみることをお勧めする。私のように、思いもよらない発見があるかもしれない。父が天国で「よく決断した」と言ってくれているような気がする。

ゴルフ会員権。それは、人生を変える可能性を秘めた、特別な存在なのかもしれない。