月額3万円も節約?Vision WiMAXで固定回線を解約した私の誤算と予想外の恩恵
固定回線の月額料金8,500円、スマホのテザリング追加料金2,000円、カフェでの作業時のWiFi利用料金が積み重なり、毎月のネット関連費用が4万円を超えていた。この状況に危機感を覚えた私は、思い切ってVision WiMAXへの一本化を決断した。
結論から言うと、月額費用は3万円以上削減できたが、予想していなかった問題も発生した。
Vision WiMAXの実際の通信速度と安定性
まず気になる通信速度について、実際に計測したデータを公開する。
| 時間帯 | 下り速度 | 上り速度 | Ping値 |
|---|---|---|---|
| 朝(7:00-9:00) | 85-120Mbps | 15-25Mbps | 25-35ms |
| 昼(12:00-14:00) | 45-80Mbps | 10-20Mbps | 30-45ms |
| 夜(19:00-23:00) | 30-65Mbps | 8-15Mbps | 35-55ms |
固定回線と比較すると、確かに速度は劣る。特に夜間の混雑時間帯は顕著に速度が低下する。しかし、動画視聴やWeb会議には十分な速度が確保されていた。
予想外の落とし穴:プラスエリアモードの罠
Vision WiMAXを使い始めて2週間、突然通信速度が128kbpsまで制限された。原因は、プラスエリアモードで月間30GBの上限を超えたことだった。
地下鉄や建物の奥でも繋がるプラスエリアモードは便利だが、気づかないうちにデータを大量消費してしまう。この制限は月末まで続き、仕事に支障が出た。
他社サービスとの徹底比較
Vision WiMAXを選ぶ前に検討した他社サービスとの比較表を作成した。
| サービス名 | 月額料金(税込) | データ容量 | 通信速度 | 契約縛り | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Vision WiMAX | 3,751円〜 | 無制限※ | 最大4.2Gbps | なし(フリープラン) | 最短当日発送、端末下取りあり |
| UQ WiMAX | 4,818円〜 | 無制限※ | 最大4.2Gbps | なし | 大手ブランドの安心感 |
| Broad WiMAX | 1,397円〜 | 無制限※ | 最大4.2Gbps | 2年 | 初期費用が高額 |
※一定期間内に大量のデータ通信があった場合、混雑時の速度制限あり
意外なメリット:災害時の強さ
先月の台風で自宅の固定回線が3日間不通になった際、Vision WiMAXだけが問題なく使えた。モバイル回線の基地局は固定回線より復旧が早く、在宅勤務を継続できた。
また、実家への帰省時もルーターを持参するだけで、いつもと同じネット環境を確保できる。固定回線では実現できない機動性は、想像以上に便利だった。
端末「Speed WiFi 5G DOCK 01」の使用感
5,400mAhの大容量バッテリーを搭載したこの端末は、朝から夜まで充電なしで使える。ただし、5G接続時はバッテリー消費が激しく、実質6-8時間程度だった。
タッチパネルは直感的で使いやすいが、画面が小さいため設定変更時は少し操作しづらい。専用ドックは充電しながら使えるので、自宅では常に設置している。
カスタマーサポートの実力
365日対応のカスタマーセンターに、実際に3回問い合わせた。
- 1回目:初期設定について(待ち時間5分、対応時間10分)
- 2回目:速度制限の解除について(待ち時間8分、対応時間15分)
- 3回目:プラン変更について(待ち時間3分、対応時間8分)
待ち時間は比較的短く、オペレーターの知識も豊富だった。特に速度制限時の対処法を丁寧に説明してくれたのは助かった。
安心サポートオプションは必要か?
月額330円の基本保証に加入したが、正直なところ使う機会はなかった。しかし、端末価格が2万円以上することを考えると、保険として悪くない選択だと思う。
ただし、ワイド(月額605円)やデラックス(月額935円)は過剰な印象。基本保証で十分だろう。
8ヶ月使って分かった本当の価値
Vision WiMAXを8ヶ月使用して気づいたのは、「完璧な通信環境」より「十分な通信環境の機動性」の方が価値があるということだ。
確かに固定回線と比べると速度は劣るし、制限もある。しかし、どこでも使える利便性と、災害時の安心感、そして何より月額3万円以上の節約効果は、これらのデメリットを十分に補って余りある。
Vision WiMAXが向いている人、向いていない人
向いている人
- 月々の通信費を削減したい人
- 外出先でも安定したネット環境が必要な人
- 引っ越しが多い、または予定している人
- 災害時のバックアップ回線を確保したい人
向いていない人
- オンラインゲームで低遅延が必須の人
- 大容量ファイルを頻繁にアップロードする人
- 家族全員が同時に動画視聴する家庭
- プラスエリアモードを頻繁に使う必要がある人
私の場合、最初は不安だったが、結果的に生活スタイルに合った選択だった。固定回線の解約は勇気がいったが、今では正解だったと確信している。

