私の会社が倒産寸前から黒字化した理由は、月65,560円の「見えない社員」だった

倒産まであと2ヶ月。通帳の残高を見つめながら、私は震える手でコーヒーカップを握りしめていた。創業から3年、従業員を解雇し、オフィスを解約し、それでも足りない。最後に残ったのは、膨大な事務作業と、それを処理する時間のない自分だけだった。

そんな時、ある経営者仲間から聞いた一言が頭をよぎった。「フジ子さんって知ってる？うちの会社、それで生き返ったんだ」

背水の陣で始めた「見えない社員」との出会い

正直、半信半疑だった。オンラインアシスタントという言葉すら初めて聞いたし、顔も見えない相手に会社の重要な業務を任せるなんて、リスクが高すぎる。でも、もう失うものは何もなかった。

初めて「フジ子さん」のサイトを見た時、正直言って「安すぎて逆に怖い」と思った。PLAN20なら月額65,560円で20時間分の業務委託。時給換算すると約3,300円。都内で事務スタッフを雇えば、社会保険や交通費を含めて月30万円は下らない。

最初の1週間で起きた「異変」

トライアル期間の2時間、恐る恐る請求書作成を依頼した。30分後、完璧にフォーマット化された請求書が5件分送られてきた。今まで私が2時間かけていた作業が、30分で終わった。

しかし、ここで大きな壁にぶつかった。「この人、本当に信頼できるの？」

3ヶ月使って分かった、リアルな長所と短所

予想外に良かった点

• レスポンスの速さが異常：朝9時に依頼したら、10時には完了報告。深夜に急ぎの仕事を投げても、翌朝一番で仕上がっている。
• 品質の安定性：3ヶ月間で大きなミスは1回だけ（しかも私の指示が曖昧だったのが原因）
• 専門スキルの幅広さ：Excel関数、簡単なデザイン、英語翻訳まで対応してくれた

正直困った点

• コミュニケーションが文字ベース：緊急時に電話で確認できないもどかしさ
• 担当者が変わることがある：引き継ぎはしっかりしているが、慣れるまで時間がかかる
• 創造的な仕事は期待できない：マニュアル化できない業務には不向き

他社サービスとの冷静な比較

導入前に、他のオンラインアシスタントサービスも検討した。実際に問い合わせして分かった違いを表にまとめる。

正直に言うと、品質だけで選ぶならHELP YOUの方が安定している。専属チーム制で、より複雑な業務も任せられる。ただし、最低契約期間6ヶ月は、資金繰りが厳しい私には無理だった。

導入から6ヶ月後、会社に起きた変化

フジ子さんに任せた業務は、最初の請求書作成から始まり、今では以下のような仕事を任せている：

• 経費精算と帳簿入力（週5時間）
• 顧客データベースの更新（週3時間）
• メール対応の一次振り分け（週4時間）
• 資料作成とプレゼンテーション準備（週6時間）
• 簡単な市場調査とレポート作成（週2時間）

結果として、私は週20時間以上を本業に集中できるようになった。新規開拓に時間を割けるようになり、売上は導入前の2.3倍に。そして何より、倒産の危機を乗り越えることができた。

ある日の失敗談

もちろん、すべてが順調だったわけではない。ある時、重要な顧客への提案資料作成を依頼した際、私の指示が曖昧で、全く意図と違うものが仕上がってきた。締切まで残り3時間。結局自分で作り直すことに。

この経験から学んだのは、「丸投げ」ではなく「協働」の意識が必要ということ。今では、重要な仕事ほど詳細な指示書を作成し、途中経過も確認するようにしている。

フジ子さんが向いている人、向いていない人

向いている人

• 事務作業に追われて本業に集中できない経営者
• 人を雇うほどの仕事量はないが、手伝いは欲しい個人事業主
• 繁忙期だけ人手が欲しい企業
• リモートワークに抵抗がない人

向いていない人

• 対面でのコミュニケーションを重視する人
• 機密情報の取り扱いに極度に神経質な業種
• クリエイティブな仕事を期待する人
• 指示を出すのが苦手な人

料金プランの選び方（実体験から）

最初はPLAN20（月20時間）から始めたが、3ヶ月目にはPLAN30に変更した。理由は単純で、「もっと任せたい仕事があった」から。

導入前に知っておきたかったこと

6ヶ月使ってみて、最初から知っていればもっとスムーズだったと思うことがいくつかある。

1. 最初の1ヶ月は「教育期間」と割り切る：自社のルールや好みを理解してもらうのに時間がかかる
2. マニュアル作成に時間を投資する価値がある：一度作れば、担当者が変わっても品質が安定する
3. 定期的なフィードバックが重要：良い点も改善点も伝えることで、どんどん使いやすくなる
4. セキュリティ対策は自己責任：パスワード管理や情報共有のルールは自社で決める必要がある

最後に：私の会社はなぜ生き残れたのか

倒産寸前だった私の会社が黒字化できた理由は、フジ子さんだけではない。でも、月65,560円で「時間」を買えたことが、すべての始まりだったのは間違いない。

人を雇う余裕はないけど、人手は欲しい。そんな矛盾を抱えている経営者は多いはずだ。私もその一人だった。

フジ子さんは万能ではない。期待しすぎると失望することもある。でも、「ちょうどいい距離感のビジネスパートナー」として付き合えば、これほど費用対効果の高いサービスはない。

あの時、震える手でコーヒーカップを握りしめていた自分に言いたい。「大丈夫、道はある」と。