深夜2時。パソコンの前で私は頭を抱えていた。

目の前には3時間分の会議録音ファイル。締切まであと12時間。これを記事にしなければならない。再生ボタンを押しては一時停止、巻き戻し、また再生…。30分かけてようやく5分間の内容をまとめただけだった。

「このままでは間に合わない」

絶望的な状況の中、藁にもすがる思いで検索した「音声 記事作成 代行」というキーワード。そこで出会ったのがWithTEAMの音声・動画記事化サービスだった。

予想外の料金体系に驚愕

最初に目に飛び込んできたのは「1文字3円〜」という文字。正直、高いと思った。でも詳しく見てみると、音源1時間までなら1文字3円で固定という明確な料金設定。他社のような「お見積もり次第」という曖昧さがない。

私の3時間の会議録音の場合、1文字5円になる計算だ。仮に5000文字の記事なら25,000円。確かに安くはない。でも、自分で徹夜して作業する時間を考えれば…

WithTEAM音声記事化サービス

実際に依頼してみた結果

半信半疑で依頼フォームを送信。驚いたのは対応の速さだった。翌朝には概算納期の連絡が来た。「音源3時間、5000文字の記事であれば中5日程度」とのこと。

依頼時に伝えたのは以下の点:

  • 社内向けの報告書として使用したい
  • 専門用語が多いIT系の内容
  • 重要な決定事項は必ず含めてほしい
  • 参考資料として会議で使用したプレゼン資料を添付

5日後、納品された記事を見て言葉を失った。

会議の要点が完璧にまとまっている。しかも、私が書くよりも分かりやすい。

特に感動したのは、3時間の会議内容が論理的に整理され、重要な決定事項がきちんと強調されていたこと。プレゼン資料の内容も適切に反映されており、まるでその場にいたライターが書いたような臨場感があった。

他社サービスとの比較で見えた真実

実はWithTEAMに依頼する前、他のサービスも検討していた。主に比較したのは「Notta」と「RIMO Voice」だ。

項目 WithTEAM Notta RIMO Voice
サービス内容 音声から記事作成 AI文字起こし AI文字起こし+要約
料金 1文字3円〜(明確) 月額1,200円〜 月額2万円〜
記事作成 プロライターが作成 なし(文字起こしのみ) AI要約のみ
校正 専門校正者がチェック なし なし
納期 中2〜5日 即時 即時

NottaやRIMO VoiceのようなAI文字起こしサービスは確かに速い。でも、文字起こしと記事作成は全く別物だということを痛感した。

試しにNottaで文字起こししたデータを見たが、「えー」「あのー」といった不要な言葉も含まれており、そのまま使える代物ではなかった。結局、文字起こしデータから記事を作成する作業が必要になる。

意外な落とし穴と対処法

WithTEAMのサービスは素晴らしいが、使ってみて気づいた注意点もある。

まず、音質が悪いと料金が高くなる可能性がある。私の2回目の依頼では、カフェで録音したインタビュー音声を送ったところ、「音質の関係で通常より作業時間がかかる」と連絡があった。結果的に料金は変わらなかったが、納期が1日延びた。

また、専門用語が多い場合は必ず用語集を添付することをおすすめする。IT業界の略語や社内用語は、いくらプロのライターでも初見では理解できない。私は3回目の依頼から用語集を作成して添付するようにした結果、修正依頼がゼロになった。

予想外の副次効果

WithTEAMを使い始めて半年。予想していなかった効果があった。

それは、会議の質が向上したことだ。

「この会議内容は後で記事化される」という意識が参加者に生まれ、発言が明確になった。無駄な雑談が減り、議題に集中するようになった。結果的に会議時間も短縮され、1回あたり30分も短くなった。

さらに、作成された記事は社内のナレッジベースとして蓄積されている。新入社員の教育資料としても活用でき、過去の会議内容を簡単に振り返ることができるようになった。

WithTEAM記事作成の流れ

コスト削減の真実

「1文字3円は高い」という声をよく聞く。確かに初期投資としては高く感じるかもしれない。でも、実際のコストを計算してみてほしい。

私の場合、3時間の会議を自分で記事化すると丸2日かかっていた。時給換算すると…恐ろしい数字になる。しかも、その間は他の仕事ができない。

WithTEAMに25,000円払っても、2日間の労働時間を他の生産的な仕事に使える。むしろコスト削減になっているのだ。

品質管理の徹底ぶりに感動

4回目の依頼で、ちょっとしたミスがあった。固有名詞の表記が間違っていたのだ。すぐに修正依頼を出したところ、30分後には修正版が送られてきた。

しかも、「今回のミスを防ぐため、今後は固有名詞リストの提出をお願いできますか」という提案付きだった。ミスを単に修正するだけでなく、再発防止策まで考えてくれる姿勢に感動した。

さらに驚いたのは、納品時に必ず「コピーコンテンツチェック結果」が添付されていることだ。他サイトからの盗用がないことを証明するレポートまで付いている。ここまでやる記事作成サービスは他にない。

使い方のコツを伝授

半年間使い続けて分かった、WithTEAMを120%活用するコツを共有したい。

1. 録音前の準備が重要
アジェンダを明確にし、発言者には名前を言ってから話してもらう。これだけで記事の質が格段に上がる。

2. 希望する記事の参考URLを送る
「こんな感じの記事にしてほしい」という参考サイトがあれば、URLを送ると期待通りの仕上がりになる。

3. 記事の使用目的を明確に伝える
社内向けなのか、顧客向けなのか、Webサイト掲載用なのか。目的によって文体や構成が変わるので、必ず伝える。

4. 音源は分割して送る
3時間の音源を3つの1時間ファイルに分割すれば、1文字3円で済む。これは公式サイトには書いていない裏技だ。

正直な不満点

ここまで絶賛してきたが、不満がないわけではない。

最大の不満は納期の読みにくさだ。「中3日程度」と言われても、土日を挟むのか、何時に納品されるのかが分からない。急ぎの案件では使いづらい。

また、料金体系は明確だが、やはり高額になりがち。月に何度も使うと、かなりの出費になる。定額プランやボリュームディスカウントがあれば…と思う。

修正は無料だが、「事前に指示した内容以外は有料」という線引きが曖昧。どこまでが「事前の指示」に含まれるのか、判断に迷うことがある。

WithTEAM料金体系

こんな人には向かない

WithTEAMは万能ではない。以下のような人にはおすすめできない。

  • 今すぐ記事が欲しい人:最短でも中2日かかる
  • とにかく安く済ませたい人:AI文字起こしの方が安い
  • 文字起こしだけで十分な人:記事作成は不要ならオーバースペック
  • 機密情報を扱う人:外部に音声を預けることになる

競合他社の本音評価

WithTEAM以外にも、似たようなサービスはある。実際に使ってみた本音の評価をまとめた。

ココナラの個人ライター
料金は安いが品質にばらつきがある。当たり外れが激しく、良いライターを見つけるまでが大変。納期も守られないことが多い。

クラウドワークスの記事作成
こちらも個人依頼なので品質が安定しない。また、音声からの記事作成に慣れていないライターが多く、文字起こしレベルで終わることも。

大手制作会社
品質は高いが、最低発注金額が10万円以上だったりする。個人や中小企業には敷居が高い。

結局、品質・価格・納期のバランスが最も優れているのがWithTEAMだった。

半年使って変わったこと

WithTEAMを使い始めて半年。私の仕事スタイルは劇的に変わった。

以前は会議の後、必死にメモを見返しながら報告書を作成していた。今は録音ボタンを押すだけ。会議中はディスカッションに集中できるようになった。

インタビュー取材も楽になった。相手の目を見て話を聞き、深い質問を投げかけることができる。メモを取ることに気を取られて、大事な話を聞き逃すこともなくなった。

最も大きな変化は、アウトプットの量が3倍に増えたことだ。記事作成にかかる時間が大幅に削減され、より多くのコンテンツを生み出せるようになった。

まとめ:使うべきか、使わざるべきか

WithTEAMの音声・動画記事化サービス。決して安くはない。でも、時間をお金で買うと考えれば、十分に価値がある。

特に以下のような状況なら、迷わず使うべきだ:

  • 定期的に会議やインタビューの記事化が必要
  • 品質の高い記事が必要
  • 自分の時間を他の仕事に使いたい
  • 文字起こしではなく「読める記事」が欲しい

逆に、予算が限られていて時間に余裕がある場合は、AI文字起こしツールを使って自分で記事化する方が良いかもしれない。

私の場合、WithTEAMは仕事の効率を劇的に向上させる「投資」だった。半年前のあの夜、3時間の録音を前に途方に暮れていた自分に教えてあげたい。「その苦労、プロに任せれば解決するよ」と。

音声や動画の山に埋もれている人、記事作成に追われている人。一度試してみる価値はある。少なくとも私は、もう手放せない。